公認会計士と大学 現役合格するために選ぶべき大学とは。

各大学のサポート

慶応義塾大学のサポート

最大の魅力はOB会である「公認会計士三田会」です。縦と横のつながりで情報を共有し、受験勉強中も受験勉強後も心強い母体になります(参考:公認会計士三田会HP)。

また、会計研究室という付属機関を設け、生徒に対してガイダンスや講演会、監査法人見学会などを通じて情報提供をしてくれます(参考:慶応義塾大学商学部HP)。

早稲田大学のサポート

商学部が持つ早稲田大学公認会計士講座(WUCPA)により、簿記検定3~1級の指導を受けることができる点が特徴です。

公認会計士試験の学習をスタートするためには最低限簿記二級に合格できる力が必要なので、避けては通れない道になります。

また、予備校との連携も頻繁に実施しており、特にCPA早稲田校やTAC早稲田校など、大学から本当に近い場所に予備校があるというのも重要なポイントです。

中央大学のサポート

「全国最強の学内ダブルスクール」を売り文句にしている経理研究所が最大のポイントです。

大学内に予備校を設置し、キャンパス内に個人専用机とロッカーを提供、加えて会計士試験合格者による個別質問対応など、恵まれた学習環境が提供されています。

なお、あくまで予備校という位置づけのためこちらは学費に加えて別途受講料がかかり、かつ授業はウェブ配信でありライブではない点に留意が必要です。

とはいえ、大学の中で授業や学習が完結することで通学時間は削減でき、非常に良い学習環境が得られるでしょう(参考:中央大学経理研究所HP)。

明治大学のサポート

中央大学同様、経理研究所が設定されており、キャンパス内に個人専用机、ロッカー、個別質問対応が受けられる点で恵まれた学習環境が提供されています。

また、合格者には褒賞金の授与が想定されており、会計士受験生を経済面からもサポートする体制が整っています(参考:明治大学経理研究所HP)。

立命館大学のサポート

エクステンションセンターと呼ばれる資格試験支援機関が最大の特徴です。この機関自体は予備校(大原やTAC)と大学の橋渡しとしての役割を持っており、授業自体はこれらの予備校のものを割引価格で受講できる、という特徴があります。

またエクステンションセンターによる支援の一環として、受験生は学内に一人一台専用の学習机与えられ、非常に恵まれた学習環境が提供されています。

さらに、選抜試験にて優秀な成績を収めた学生は奨励金補助が受けられ、予備校受講料について大学から経済的な支援を受けることが可能です(参考:立命館大学エクステンションセンターHP)。

忘れてはならないメリット、大学決定時のポイント

さて、上記でいろいろと各大学のサポート体制をまとめてきましたが、忘れてはならない共通事項があります。

それは、「単位の取りやすさ」です。

上記の有名私立大学における経済・経営・商学部では、簿記会計がわかっていれば授業に出ずとも学期末試験だけで単位をもらえるものがあったり、そもそも1~2年生の間に授業を多くとったりと、大学側の拘束時間が比較的短くて済み受験勉強に集中できる、という隠れたメリットがあります。

また、上記で大学内自習室などの存在が目立ちましたが、実際の受験生の多くは予備校(大原やTACなど)の自習室での勉強をしているため、必ずしも大学内自習室は必要ではありません。

これらを踏まえて大学決定時のポイントをまとめると、以下の2点になります:

Point 1:
私立大学の経済・経営・商学系の学部を選択すると単位が取りやすく、私大法学部や国立大学の場合と比較して会計士試験勉強に集中しやすい
Point 2:
大学の自習室などを利用すればさらに学習時間を確保しやすい。一方、会計士試験は予備校(大原やTACなど)の利用が前提となるため、これら予備校が通学圏内にある場合はその自習室を利用すればよく、大学内自習室はマストではない

おわりに

いかがでしたでしょうか。

多くの会計士合格者を輩出している各有名私大は、それぞれ創意工夫して会計士受験生をサポートしていることがわかりましたね。

もしみなさんの大学がこのようなサポート制度を持っている場合は、ぜひ有効活用してください。

さて、学習環境も会計士の理解もできた後は、「実際にどんな学習計画を立てれば現役一発合格できるのか」を理解して試験勉強を有利に進めましょう:

会計士 勉強時間はどれくらい必要?一発短期合格のための計画のたて方とは

最後までお読みいただきありがとうございました。
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