監査法人現役会計士のiPad活用方法

今回は私が現役会計士として実践している、iPad活用した学習効率化方法を紹介します。

在宅勤務で効率化が求められる今だからこそ、iPadの活用で効率的・効果的な在宅ワークと学習を促進しましょう。

こんな人におすすめです。

活用例1: 会計基準のPDF管理

まず最大のメリットは会計基準をPDFで管理できるという点で、便利なだけでなく経済的でもあります。

ポイントをまとめると以下の3点です。

最大のメリットです。会計基準・適用指針などだけでなく、監査基準や膨大なIFRSもiPadだけですべて完結します。

毎年会計監査六法を購入している会計士・経理の方は多いかと思いますが、PDFで管理してしまえば更新があった基準だけダウンロードしてしまえばよく、毎年丸々買い替える必要がなくなります。

紙面の六法を毎年買い替えると、自分の書き込みやマーカーは消えていってしまいます。PDFでもDocumentsというアプリを使えば書き込みなどは簡単にできますし、それを残していくことが可能です。
フォルダ分けなどもiCouldを使えば自分のWindows PCからも直接でき、アプリ自体の操作感も非常に良いです。

活用例2: 日経新聞電子版

さて、次の活用例は日経新聞電子版です。

私は長らく紙面派だったのですが、iPadを持つようになってから完全に電子版に切り替えました。

同じくポイントを三つにまとめると以下です。

このご時世、外のものをあまり手に触れないようにしたいところです。iPadで日経新聞電子版の紙面ビューアーアプリを使えば、実際に新聞紙で読んでいるかのような読み心地で読むことができます。
わざわざ郵便受けからピックアップしなくてよい、読んでいてくしゃくしゃにならない、捨て場所に困らない、なんていうのもポイントが高いです。
（私は海外在住なのでそもそも電子版しか選択肢がないのですが、帰国しても電子版だけで購読すると思います。）

今の日経新聞紙面ビューアーアプリにはキーワードハイライト機能があり、これが非常に優れモノです。キーボードを事前に登録しておけばその文字を含む記事を自動で指定の色にハイライトしてくれます。

私だと「監査法人、会計士、粉飾」などを含む記事を赤色でハイライト、「会計基準、IFRS、米国会計基準、のれん」などを含む記事を青色、「クライアント名」を含む記事を黄色で、などと事前に設定して、時間がないときはそれらの記事だけをざっと読むようにしています。
実際の紙で見るよりも効率的にインプットすることができます。

 

気になる記事は紙面ビューアーアプリ上すぐに保存可能です。
保存記事はアプリ内のみでというわけではなくアカウントに紐づいているので、後日ラップトップから日経のサイトにログインした際にも保存記事を見ることができます。

活用例3: 電子書籍及びノートアプリの活用

次は読書及び自己学習です。

電子書籍（Kindle）とノートアプリを活用し、日々の読書を充実させることができます。

画面がちょうどいいサイズなので、そもそも紙よりも読みやすいです。
ズームやラインマーカーなど、電子ビューアーならではの機能ももはや欠かせません。

すべての本をコンパクトに手元に

本を購入する場合、どんどん処分していかないと本棚が大変なことになります。電子書籍ならこの心配はいりません。常にすべての本を持ち歩いているようなもので、「あの本になんて書いてあったっけな・・・」というときはすぐに読み返すことができます。

本を読んでも、何かでアウトプットしないとなかなか知識が定着しないですよね。iPadで気になる読書ページのスクリーンショットをとり、ノートアプリに張り付けて自分のコメントを書いておけば、記憶にも残りますしいつでも見ることができます。
もちろんKindleアプリのコメント機能を使ってもいいのです。私はKindle Unlimitedを多用するので、読み終わった本を返却した後も何か別のまとめが欲しく、こういう使い方をしています。パソコンはMicrosoft派なのでアプリはMicrosoftのノートアプリ（OneNote）を使用していますが、Goodnoteというアプリも使いやすいです。

おわりに

いかがでしたでしょうか。

最近は日本の監査法人内でも個人購入のiPadを利用しているケースが増えてきていると聞いています。

クライアント情報などを保存しなければ業務中に利用しても問題にはならないはずですが、業務利用の場合は各法人のポリシーをご確認ください。（念のため・・・）

私が使用しているのは性能と価格のバランスがいいiPad Airというモデルで、上記のような使い方だと最高モデルであるiPad Proほどの性能は持て余すかな、という感じです。

今では先日購入したAirPods Proとセットで使用しており、これらの組み合わせで信じられないほど快適な在宅勤務になっています。