大学生が公認会計士試験にチャレンジすべき5つの理由

大学生の間、「どんなことを成し遂げて何を学ぶべきなのか見つからない、決めきれない」というのは、みなさん一度は経験のある悩みかと思います。

高校生の間に明確にやりたいことを見つけて努力し続けられる人はごく少数派です。

今回は少し毛色を変え、大学生が公認会計士試験にチャレンジすべき5つの理由という形で紹介させていただきます。

コスト面:失うものが少ない

試験の内容については以下の記事で解説していますのでまだの方はまずこちらをお読みください。こちらでも記載しましたが、会計士試験で最も大きなコストは時間の投資です。

「大学生が公認会計士試験にチャレンジすべき」という主張のなかで最も重要なのが、このコスト面からの優位性です。

社会人になってから「やっぱり会計士を目指したい」と思ったときに一番大きなネックになるのが、「働きながら勉強時間の確保があまりにも大変だ」、という点です。

時間を確保しきれず途中であきらめてしまう社会人受験生は数多くいます。その点4年間自由に過ごし方を設計できる大学生はこの最も重要な資産(=時間)を持っている時点で圧倒的に有利です。

「何か」を探している大学生こそ、大きなチャンスに向かって挑戦することを考えてほしいです。

現在利益①:差別化した成功体験

「明確に何かやりたいことがあり、大学生活の時間はもう予定でいっぱい!」という方は多くありません。

やはり大多数は「何か興味を持てるものが見つかればいいな」と思いながら大学に通い、バイト、サークル、ゼミ、海外旅行などの同じような経験を経て就職にのぞみます。

もちろんこれらを否定するつもりもなく、会計士試験を受ける人が偉いわけではないです。

ただ、すでに日本は専門性を高めて自分の市場価値・希少価値を上げていかなければ豊かになれない実力社会へ突入しています。

人と同じことをしているだけで経済成長に乗っかることができたのは過去の話です。

学生のうちに一度ほかの仲間たちとは違う成功体験を得ることで、自分の市場価値を高める大きな一歩になることは間違いありません。

現在利益②:多面的ビジネス理解が深まる

会計士試験は以下の6科目からなり、会計、関連法規、税務、ファイナンス(選択科目:経営学に含む)など企業経営に関連する専門科目を同時に学習します。

結果、企業経営について「会計学の視点から」「ファイナンスの視点から」「税務上は~」など、多面的に考えることができるようになります。

これは会計士試験だからこそ得られる大きなメリットで、試験勉強の前後ではあらゆる経済ニュースなどが面白いようにわかるようになります。

また、大学の経済・経営系の授業も同様で、よくわからないまま進む教授の講義も、聞かずとも内容が理解できる(というかすでに知識と理論が身についている)状態になり、イージーモードになります。

将来利益①機会増と年収増

将来の利益として、まずはあらゆる機会が増えることと、それに伴う年収増があげられます。

まず多くの合格者が入社する監査法人では、新卒の額面が31万円程度、初年度の年収は500~600万円程度となります。

その後の昇給も一般企業より早く、プロフェッショナルファームとしての報酬体系はまだまだ魅力的です。

その後の昇給テーブルは以下ご参照:

額面31万円というと、メガバンクなどでは入社後数年たち役職がつかないと得られない水準になり、最初の5年間で一般的な就活をしたケースとは年間100~200万円程度の貯金額の違いとして現れます。

 

また、監査法人以外の就職・数年後の転職可能性が豊富な点も見逃せません。

税理士法人やFASなどの違う形での会計専門家として生きるだけでなく、ベンチャー企業のCFOや大手企業経営企画、総合商社経理、内部監査責任者、外資系金融、プライベートエクイティファンドなど、私の周りだけでも実績としてこれらの実績をお持ちの方々がいます。

まだしばらく専門家の就職市場の好況は続きそうですので、私も使っている以下のサイトで検索してみると面白いです:
弁護士・公認会計士・税理士の求人・転職なら【MS-Japan】

専門性を高めることで、実は可能性はとても広がります。

将来利益②成長土台形成+手に職

多くの日本人は大学卒業後40年以上働くわけですが、そのために学び続けることができない人間は成功して豊かになることが難しい競争社会です。

この試験勉強を通じて、会計・経営の専門家として一通りの専門知識を身に着けることができますので、その知識をベースにあとは新しい知識を一つ一つ加えていくことでどんどん成長可能です。

この「木の幹」のような知識を持たぬまま学習しても学習効率は悪く、成長のための土台を若いうちに形成できることは大きなメリットになります。

また、専門職という性質から「手に職」がある状態で社会人生活を始めることができます。

数年で監査を卒業して経営コンサルタントになるもよし、監査の道を究めるもよし、なんにせよ専門知識という「武器」をもった状態で社会人になれる点で大きくリードしたスタートを切ることができます。

おわりに

いかがでしたでしょうか。

社会人になってからでは挑戦できなくなる、もしくはとても困難になる挑戦のうちの一つが公認会計士試験です。

膨大な大学4年間の時間をこの試験に使う、というのは勇気がいる意思決定かもしれませんが、今しかできないことであることも確かです。

この記事を読んでくださった方の背中を少しでも押すことができればうれしいです。

次のステップとしては、以下の記事で試験とキャリアについて紹介します。

勉強時間:

キャリア:

なお、もちろんUSCPA試験も同様に選択肢に入りますが、時間という資産の投資に大きなリスクをとれる大学生には、まずは日本の会計士のチャレンジを検討してほしいです。

(USCPAももちろん素晴らしい資格で私は強くおすすめしますが、こちらは究極働きながらでも取得可能です。)

USCPAの試験とキャリアは以下ご参照ください。

USCPA試験:

USCPAのキャリア:

最後までお読みいただきありがとうございました。
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